ぬるま湯で長湯

引っ越したわ started from 2005/1/22.

[]ぶらりその辺で途中停車の旅

サスペンス的な夢でうなされた。

何かどよんとした空気に包まれつつもキーパーソンがココアが好きとか、キュート要素も散りばめられていて余計にうなされた。

昨日のブログでサスペンスについて熱く語り過ぎたからだ。

うーん、影響されやすーい。



うなされて起きた私は、引きこもってるのもきっと悪影響してるんだわ。と、一念発起して仕事をした後に地元のちょっとした温泉に行くことに。



天気悪かったけどスクーターでぶいーんって飛ばして海沿いを走る。

海風が気持ちいいー。

潮風がいい匂いー。

余りにも海が呼ぶので、途中停車して海を見に防波堤近くまで行きました。

すると何やら波打ち際で何かを物色している人影。



何か取ってる

















































気になる。




そこでつい、”気になる”が”恥ずかしい”に勝ってしまった私は旅番組の橋本志穂のように



「こんにちはー!」



って元気よく話しかけてみた。

うそです。

橋本志穂ほどテンションは高くなかった。

めっちゃ小声で「こんにちは」と話かけましたのです。

めっちゃ小さい声だったもんで「誰だきさま!」みたいな空気が流れたのですが、間髪入れず

橋本志穂風に



「何をとってらっしゃるのですかぁー?」



って聞いてみました。

すると、おばさまは「ひじき採りよる」って仰られました。



え!?



ひじき採りよる

















































おばちゃんひじき採りよるんー!?



ていうか、ひじきの乾燥前を初めて見た。

しかも、収穫前のひじきだよ。

ひじきってこうやってなってるの???

興奮した私は「わおわお!」って質問攻めです。



ひじきですよ。ひじきは、この9月末くらいに採るのが一番良いそうです。

詳しくは9月末の大潮。

大潮の時引きの時間が長いのでゆっくり採れるそうです。



そして、乾燥したひじきしか見たことない私は色がこんなだとは思わなかった。

どうやら、おばちゃんによると生のひじきはこういう色で、ちょこっと酢を入れてさっと煮ると、さらに緑が鮮やかになって柔らかくて美味しいそうです。

しょうゆやみりんで煮るとなお美味しいと教えてくれた。

このひじきが乾燥すると黒くなるんと。



この写真。

ちょうどいい感じで生と乾燥してしまったひじきが並んでいたのですが、わかりやすいでしょ?



いやーー、勉強になるわーー。



そしておばちゃんに、滑るから危なくないかって聞くと



「はぁ、少々海に落ちても泳げばええけぇねぇ。おばちゃん泳げるけぇ。家も近所じゃし、びしょ濡れなったの見られても泳ぎに行ったんよっていやーええし。」



おもろい。

それからおばちゃん勢いづいたのかジャンジャンしゃべりだした。



「うちも教えてもらうまでこれが”ひじき”って知らんかったけぇえねえ。

ひとりじゃ、滑って転んで頭打ったらどうしょうもないけ、必ず主人と採りに来るんよ。

うちゃー山も好きなんよねぇー。

きのこはええよねえ。

ここいらは海も山もあるけぇーええよー。

じっとできんのんよおばちゃんは。

家におっても知れとるけぇ、1階も2階も毎日掃除しようたら疲れるし、気がついたらその辺で伸びてしもうとるわいね。あははっははは!」




って広島弁全開でしゃべるしゃべる。

私が1人で近くの温泉行くっていうと、ひとりで行くと気を使わんけぇーええよねー!って意気投合したりなんかして。

話し方が面白いから、私ずっと爆笑してました。

ふたりであははははは!って大笑い。

初対面なのに。

親戚のおばちゃんと話してるみたいで、なんか凄い楽しいんよね。



「おばちゃん面白いわー」って言うと、「よく言われる」って言ってました。



さすがです。

なんかもっと話していたかった不思議なおばさまでした。

ずっと俯いてて顔見えなかったから二度と会わないんだろうなあー。

偶然みかけて何気なく声をかけた一瞬だけの出会いだったけど、すごく満足。

それからお風呂行ってもずっと思い出してニヤニヤしてました。

良かったサスペンスの夢見て。

あんな夢見てなかったらあのおばさまとの楽しい時間はなかったわ。



あーー今日楽しかった;;



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