時々こう考えたりはしないですか。
「空の雲が実は絵だったりして。」
はいはい、もちろんそんな訳ないし水蒸気が上にあがっていて温度が下がってうーじゃーかーじゃーなって雲がじゃーんって出来るってのは知っている。
けど、じっと見ていたら何だか本当に絵のような気がして錯覚を起こす。こともある。
配置、色、デザインはこの世のものだけれどこの世のものとは思えない表情を作るときもあり、それは世界中にひとつとして同じものはなくて、その瞬間その角度から見るその一瞬だけのもの。
夕方になると、太陽の色も手伝ってなんとも言えないコントラストを生み出して、あったりまえにあるそれであるけれど、何だかこの空はこの今のこの瞬間にしか拝めない、二度と出会わない空なんだなあって思うと見とれてしまいます。
そして余りの美しさに、現実のものだけれど実は現実のものではなくて、誰かが作り出した芸術作品に違いないっていう、おかしな空想から抜け出せなくなって
「水彩かな」
とか、本気で思ってしまったり。
もしも私に絵の才能があるならば、心打たれる芸術とも取れる空を見つけた時は、それが消えないように描いてみたい。
でもそんな事出来やしないから、携帯でパチリ。
便利だけど空しい。
やっぱり、頭の中に焼き付けるのが一番かも。
秋の夕空はほんとに美しいです。