官邸の中を歩く福田首相に、番記者が「おはようございます!」って声をかけたら、福田首相はその記者を見ながら無言で通り過ぎてました。
要するに無視。
一国の長が、記者とはいえ国民の挨拶を無視するようでどうするよー!
そもそも、おはようございますって基本的な挨拶すら首相ができないなんておかしいやろー!
ちょっとムカっとしました。
首相が挨拶しないから別にしなくていいんだ。なんて思わないだろうけど、どうかと思うわ。
そう、今日は8月6日。
原爆が投下されて60年以上も経った。
いや、まだ60年しか経ってないって思います。
先日テレビのドキュメンタリーで原爆投下したアメリカ兵が、当時のことを振り返り
「別に悪い事をしたとは思っていない。戦争を早く終わらせたのだから。」
と仰られてました。
あー。
って脱力。
まあ確かに複雑な事情や文化の違いや考え方の違いで、あの時代の混乱っぷりはどうにも手のつけられない状況だったとは、多少なりとも汲みますが。
全然普通に生活している一般市民20万人以上の命を奪ったという思いってのは微塵もないのかー。って脱力。
そこには何となくで人がいたのでなく、一生懸命日々を生きてる人がいたのに。
ほんと”無の集団”と思われては困るのですよ。
みんな十月十日お母さんのお腹の中で大切に育てられて誕生した大事な命だってのに。
だけども、8.6絡みで同僚が話してくれた内容が印象的だった。
彼女は被爆2世で、両親が被爆者なのですが「原爆は悲しいことだけれど、原爆があって両親の人生が変わって、出会って、私がいるのだと思うと、悲しいってことだけでなく、その受け継いだ遺伝子を大事に、どうにかしてこの現実の出来事を伝えたいし残したい。」と。
深い話です。
被爆者の平均年齢が75歳を超えて、被爆者がいなくなってしまった時に、この悲惨な現実をどう世界に伝えるかという問題が最近は取り上げられていますが、ちゃんとそうやって何とかこの事実を残そうと考えている人がいるのだなあと。
あの出来事は絶対風化させてはいけないです。
今日も広島は暑いです。