もう、二度とかかって来る事はないだろうと、記憶もうっすらと消えかかっていた2週間後。
男「覚えとる?○曜日に電話したもんだけどー」
間違い電話の男!!!
はぁあああ!?
ですよね。
しかも、何か前にもまして攻撃的な口調。
私「いや、あの。何でしょうか。」
男「この間あんたに言われたとおりにしてみたんじゃけどー、親も出てきて裁判じゃあ言いよるんじゃけどー、どうしてくれるん!」
・・・。
また、人のせい。
何か聞いてみれば、私が言ったとおりに彼女と話をしたそうな。
そしたら、彼女の両親や兄弟までが出てきて猛反対してきたそうな。
そして、裁判所にまで話は持ち込まれて慰謝料がどうとか言ってきてるそうな。
で、私に電話。
しらねぇ!っつうの。
私「いや、だから私は間違い電話をかけただけで、それはものの10秒足らずだったはずだよ。なんでその全てが私に原因があるってあなたは思う訳?電話会社に言いんさいっていったじゃん!」
男「行って上のもんと話したけどあんたに電話せえ言うたわ」
私「はぁ!?なんじゃそれ。分かった。いつどこのお店で何時に行って誰とどんな風に話したか教えて下さい。」
何だか、そのお店の対応にも腹が立つではないですか。
何じゃその投げやりな対応!許さない!
ってんで、詳しく問いただすとしどろもどろ。
男「え。えーと。○○店に18時頃で、えーと、いつだったか。」
私「対応した方のお名前は。」
男「えーと、名前は分からん」
私「そういう話する時はちゃんと名刺をもらいなさい。」
男「ああ、はい」
私「それでどんな風言ったんよ。喧嘩ごしに行ったんじゃないん」
男「いや、まあ、ちょっと強い口調で」
私「そういう時は冷静に話合わないと、話合えるものも話合えないって」
男「ああ」
どう考えても私が責任を被るのはおかしい。おかしすぎる!
そして、慰謝料がどうとか。
あんな短期間でありえる??
私「それで慰謝料っていうのは、どういう話になりそうなんですか?」
男「は?裁判所に言うてどうこうって言われよるんじゃ」
私「いや、だからどうこうってどうなん。どんな風に訴えられてるの?間違い電話の件ですか?」
男「いやそうじゃなけど。」
私「でも、慰謝料の事を私に訴えましたよね?」
男「いや、電話がどうとかじゃなくて、まだ裁判するとか慰謝料するとか言われとるってだけで」
私「なにそれ。」
イライライライラ。
ただの脅しかよ!
やはりもう一度、携帯会社に相談しろと私は諭す。
私「お店の人に、いついつからこの携帯電話になって、何度も間違い電話がかかってくるからってちゃんと落ち着いて言うの。仕事はしてるの?」
男「は?してるよ!ニートじゃないし!」
私「ニートかって聞いてないじゃん!だったら、仕事にも私生活にも支障がでるので何とかしてもらいたいのですが。って相談したらいいじゃん。」
男「ちょっとまってメモってる。(カリカリカリ)分かった、行ってみる。」
そう、彼はさっきからふむふむとメモを取っているのです。
そして私は優しく聞いてみた。
私「で、私に電話したらどう解決すると思って電話してきたの?」
男「いや、友達に相談したら”前の持ち主探そうぜー”とか、あんたに電話しろって言うし。」
しょっぺぇ!しょっぺぇよ!!
もう、ただ周りに踊らされてるだけじゃんこの子。
私「あんたが何歳かしんないけど、ちゃんと自分で判断しなさいよ。そうやって今まで人のせいにしてきたんじゃないの?せっかく頭があるんだから、自分で考えなさい!」
男「うん。」
私「彼女とだって間違い電話ひとつでここまで大騒ぎする?しないでしょ?今まで積み重なった問題にうんざりしたからこうなったんじゃないの?」
男「でも、高校の時は俺自分で考えてたし!」
私「じゃあ、今も自分で考えなさいよ!!」
男「・・・。」
私「友達に言われたからって電話して、今どう解決しようとしてる?何にも前と話してる事、変わってないじゃん!」
男「うん、まあ」
私「それなら、この事も友達に”何にも解決しなかったじゃないか!”って言うわけ??」
てな感じで、前回と同じような説教を繰り返し、ようやく彼は理解したようで素直にうんうんと聞いている。
まるで、お母さんです。わたし。
そして、心を許したのか自分が「来年は成人式なんよ。」とか、彼女が凄い年上でお父さんが○○高校出身だから怖いとか、聞いてもないのに相談してくるもんだから、こうした方がいいんじゃない?とか色々アドバイスすると、またそれもメモってたようで、
男「システム手帳のページ一杯になったよ。」
私「そ、そうか。まあ、何でもカーーってなって煽られて行動する前に、それは正しい事なのか?それを言って、やって相手はどう思うのか?って一呼吸置いて、考えてから冷静に話しなさいよ。」
男「分かった。」
私「もっと今から色々あるんだから、自分で考えて責任もって行動する事覚えなきゃ」
男「うん。もう、あんたの携帯電話の番号も消すよ。」
私「そうしんさい!残してあるから電話するんじゃん!電話してきたらまた上手く行く事も行かなくなるよ」
男「そしたら、もう二度と電話しないから、テレビで報告するよ」
・・・?
何言ってるんだこの子;;
男「良く街とかで出ている生放送の奴であんたの事喋るけえ。もしかしたらあんたは見てないかもしれんけど、生放送ならそのまま流れるけぇ。そしたらあんたにも伝わるかもしれんし。」
私「え、あ、ん??」
どうも、結果報告をしたいらしい。
気持ちはありがたいが、別にいいよ;;
私「まあ、もう二度と話す事ないだろうけど頑張ってね。」
男「うん。学校より勉強になったよ。これからあんたみたいに考えて話すよ。あんたも自分の子どもにそうやって言いきかせよるんじゃろ?分かりやすいよ。」
・・・ん?子ども?
私「え、いや。わたし子どもおらんし」
男「・・・ぷっ」
と、彼は鼻で笑った。
私は傷ついた!!!!!!!!!!
若造に鼻で笑われる筋合いはない!!
お母さんのような口調が災いしたらしい。
けど、まあ一件落着。
最後の方なんて、なんか人生相談みたくなって、語り合っていました。
多分、私の言いたい事は何とか理解してくれたようです。
生意気だけれど、見た目何考えているか分からない子どもよりはましなのかもしれない。って少し思った。
ちゃんと返事しながら私の言う事聞いているしね。
素直に話に耳を傾けてくるだけでも、まあ良しとしよう。
何だか、ほんとにありえないけど、ほんとにこういう事あるんだなぁって身をもって実感。
世の中には色んな人がいる。
全く、面白くて仕方がありません。
そして、どうして私はこういう星回りなんだろうって苦笑いであります。
きっと今度こそ、もう彼から電話はかかって来る事はない。
と、思う。
多分;;
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