子猫が撥ねられていた。
通り過ぎたけど姿がまだきれいで生き絶えていた。
その姿が目に焼き付いて離れない。
声に出でてた「どうしよう、どうしよう」って。
あの横たわる姿がハッキリと浮かぶ。
あのままにしていたら、また轢かれてしまうかもしれない。
命は絶えてしまっているけど、これ以上に悲劇をあのこに与えていいの?
後悔したくない。
引き返してバイクに常備しているタオルで子猫にかぶせ、路肩の茂みに移動した。
タオルにくるんで運ぶ時あまりに軽くて思わず手を離してしまった。
かわいそうにかわいそうにと持ちあげて移動して、手を合わせた。
とても軽かったけど重く感じた。
涙が出た。
ちゃんと成仏できますように。