僕は運動おんち (集英社文庫)
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これ面白かったー。
自殺するって宣言しながら日々のしょうもないあれこれに翻弄されて行く主人公”うんちゃん”の日記形式の小説。
このうんちゃんが超地味で暗いんだけど、そのぼやきが面白いんよ。
携帯とかない時代設定なんだけど、時々予言みたいなものをしてたりしてそれが今あるものだったりして笑ってしまう。
半身浴しながら読んでったんだけど、面白くって声に出して笑ったりしたわ。
死ぬことしか考えてない暗いうんちゃんなんだけど、全然その暗さが全面に出てなくてどこか「あ、この子なんだかんだ長生きしそう」ってオーラ出まくり(笑)
彼を取り巻く同級生がまたユニークでナルシストのいわば真逆に位置する友達に振りまわされたり、いかつい体を持ちながらも詩を書くことが好きな友達ができちゃったり、なんだかんだ毎日楽しく生きてんだよね。
そしてちゃんと青春らしいエンディング。
とても設定からは思いつかないさわやかな読み心地でしたよ。
枡野さんのこと知ってはいたけど、小説書いてたの知らんかった。
ショートソングも買ったから読んでみよー♪
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