今日は65回目の原爆記念日。
朝、仕事場で黙とうをしました。
家に帰ると、NHKBSで今で言う原爆ドームの横に位置していた中島町をCGで再現しようとしている方々を追いかけたドキュメンタリーが放送されていました。
中島町は今はない町名です。
爆心地の下にあったその町は65年前の8時15分。一瞬に消えてなくなりました。
今は平和公園となっているのがその中島町。
その場所に人の生活がありました。
再現されたCGはそこにあった町の記憶を集めて作られたものです。
でも実行委員長の男性に向けられた「再現されたか?」という質問に、
「そこにいた人はみんな亡くなってしまった。記憶で何とか人を入れて再現してみたがそれが誰かは分からない。どんなにCGで再現したとしても、あの町をちゃんと再現するのは難しいということが分かった。」
と答えてられました。
あんなに素敵な商店街や街並みが一瞬で消え去ったなんて。
当時にしたらかなりのハイカラな店が軒を連ねていたようです。
そして、そこに住んでその日生活をしていた人は、骨のかけらもみつからない状態だったそうです。
当時のことを思い出し、みなさん涙ぐまれてました。
そのCG制作はアメリカの大学も協力で参加しているそうで、その当時の情報を集めた資料を元に現在も制作は続行中。
そのアメリカの大学でインタビューを受けていたアメリカ人の学生さんの言葉が印象的だった。
「そこにあったものを再現して、そこにあったものを知る事で痛みも知ることができた。」
他のアメリカ人男性は、現在の原爆ドームがまだ原型をとどめていた当時の館内で、笑顔で仕事をする男性の写真をパソコンで出しこう言ってました。
「彼の笑顔をみて思うのです。何が敵だったんだろうって。僕は彼を敵とは思えない」
そこにあるひとつひとつの命の人生を目の当たりにして知っていたら、原子爆弾は落とされていただろうか。
何の罪もない底辺の人が苦しむなんて;;
戦争は絶対しちゃいけんです。