なんだかんだと10月は駆け抜け、11月に入った途端に時間が長く感じられて仕方なかったけれど、世間の視線はもう12月や1月にに向けられているのね。
デパートの外観やそこかしこでクリスマス仕様。
全くもって私には関係のないイベントと化してしまってますし、幼い頃にだってクリスマスの良いイメージがなかったりするから、何となく”ケーキが食べられる日”なのです。
私がまだ小さな頃。
きっと一般的な夢のある家庭では、キラキラと目を輝かせた我が子に、
「サンタさんが来るかもよ!!!」
とか言ってワクワクさせる。
そういうファンタジーすらうちにはなかった。
物心つく前から
「クリスマスプレゼントは何が欲しい?」
と聞かれていたので、むしろサンタさんの存在を知らなかった。
どうよ、これ。
昔から人一倍妄想癖があり、いつも想像の中でワクワクしていた私にピッタリだった行事も、うちの親にかかればむちゃくちゃリアルで「それは高いからダメ」な感じになっちゃうのですわ。
恋愛にしたって同じ事。
20代の頃は、可笑しくって泣きながら高笑いするくらいに自分の誕生日や、こういったロマンチックなイベントの前に彼氏と別れるというジンクス。
そうなのです。
人一倍ロマンチックを期待している私が一度もロマンチックな経験をしていない。
思い出しても思い出しても思い出せないから、経験してないのですよ。
うーん。してるのかな。
してたとしても、思い出せない。
思い出せないロマンチックは、ロマンチックであるのか!?
あ。
一度だけ、彼氏と迎えたクリスマスがある。
しかしその日は、ちっぽけな事で大喧嘩の末、何だか良く分からん展開だが手でケーキをその彼と2人でむさぼり食べるという、ちっとも面白くない結果に。
まあ、ある意味面白いけど。
それ以来いっそクリスマスに対しての熱は消し去られてしまったのであります。
クリスマスイヴに1人で映画館に行ってしまうのであります。
明るくなったらカップルだらけで、そのカップルに囲まれてエレベーターに乗ったりするのです。
クリスマスイヴに熱を出したり、仕事してたり、ひとりでテレビをみていたり、三十路にして両親とケーキ食べてたりするのです。
寂しいなあ。
つか、ひどいな。
求めるから寂しくなるんだよね。
言い聞かせてる時点でちょっとイタイ私。
まあ元々そんなロマンチックなんて柄ではないから自ら遠ざけているのかもしれないな。
でも、この人生の中で一度でもいいから、ベタベタなロマンチックを体験してみたい。
世に言う王道のロマンチック。
どんなのだ?
花がまかれた赤絨毯を歩いて車に乗り込み、貸切のレストランでバラの巨大花束を渡され、生演奏を聞きながら美味しいディナーを楽しみ、自分達の為だけにサプライズで有名な歌手が登場してしっとりと歌をうたい、それに合わせて2人でダンスを踊り、夜景の美しいテラスでワインでも飲みながら「この夜景よりも君は美しい」とか言われたり。
・・・。
なんだそれ!!!
びっくりした!!!
あー、気持ち悪い。
ありえないし。
何、レストラン貸切にしてるんだ。
赤絨毯に花がまいてあるって、星の王子ニューヨークに行くかよ!?
有名な歌手がうたうとか、誰!漠然だよ!つか、無理だから!
そんな有名な歌手がクリスマスにしてるのは、ディナーショーだ!!!
ロマンチックを誤解してるから。
やっぱりロマンチックは無理なのかもしれない。
経験してないから、うまく想像できないよ。
想像してみると確実に白目で口を開けている自分が目に浮かぶ。
美しいとか言われたら「どこがよね!」って説教してそうだ。
言われりゃ嬉しいが照れて殴りそう><
うーん。
こりゃリハビリが必要ですね。
一生ロマンチックとは縁が無くなりそう。
一度でいいから、バカかと思うくらいの恋愛がしてみたい。
そして現実の私は、クリスマスを通り越して年賀状の心配をしているのであった。
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