千光寺を後にして、えっちらおっちら下って行くと以前友人に連れてってもらった志賀直哉の本を中心に集めたおのみち文庫もある「帆雨亭」に。
このおのみち文庫でもある奥の部屋が何とも落ち着くのであります。
何とも絵になる空間ですよね、ここ。
下り坂攻撃でクタクタになっていた私達は、冷やし抹茶を頼んでしばし休憩。
ここから見える尾道水道や向島の景色もよくて、いい風が入って来る。
昔の日本家屋的なこじんまりさ加減が、私には丁度良かったり。
もし、ここに私が住んだならこの窓際のポジションから一歩も動かないに3000点です。
ボーっと窓の外を延々と眺めるに全部かけます。
この辺に住んでる人は、毎日この光景なんだよなぁ。
何だか夜景がきれいなのもいいけれど、日中の海や島が見える景色ってのも素敵です。
そして、冷やし抹茶と一緒についてきたのがこちらの和菓子。
”鯨羊羹”
黒と白で鯨のおばいけをモチーフにしたと思われる羊羹。
白い部分は道明寺だそうで、もちっとしてて美味しい。
甘みもきつくなく、抹茶と一緒に頂くにはもってこいですわ。
お店の奥さまのお話によると、この瀬戸内海にも鯨が来ていたとの事。
くじらを真似て和菓子なんて面白いなぁ。
半透明がキレイで日に当たってきらきらーって。
ここでも2人で写真撮影会になったのですが、私は相変わらず携帯カメラ。
chibiyukiちゃんはデジカメで羨ましかったでっす!えへ!
この帆雨亭で、まるで家のようにくつろいでかれこれ1時間くっちゃべり><
疲れた足も癒されたところで、出るかとお金を払って表に出ると・・
なんということでしょう。
少し傾斜のある裏庭には、一面のオキザリス。
小さなピンクの可憐な花が斜面のそこかしこに咲き乱れているではありませんか。
まるで計算されたかのように植えられた木からは、優しい木漏れ日が差し込み、どこかタイムスリップしたかのような感覚にとらわれる不思議な空間。
匠のセンスが光る癒しの庭が完成です。
と、ビフォアアフター風に書いてみたけど匠とかいませんから。
奥さまによれば何にもしてなくてほったらかしだそうで、夏が終わって花のない季節にさいてくれるので嬉しいとおっしゃってましたよ。
そして私は「オキザリス」という言葉が耳に引っかかっていた。
・・・あっ。
そうだ!
幸せちゃんだ!!
私が昨年こよなく可愛がった四葉のオキザリス"幸せちゃん"。
(幸せちゃんとは・・右の欄のカテゴリーで『幸せちゃん成長記録』としてありますのでご覧ください。)
このピンクの花に私は
「あぁーーー!幸せちゃんだーー!」
と絶叫し、何のこっちゃ分からない奥さまは苦笑いで
「あぁー幸せちゃん懐かしいなぁー!」
と繰り返す私をどう思った事でしょう。
そして、私は聞きました。
「このオキザリスは1年草ですか?」
その答えは
「いいえ。毎年咲きますよ^−^」
私は心の中で白目であります。
何故だ。何故だ。
何故なんだーー!
chibiyukiちゃんが
「そういえばあれどうなったのですか?」
って聞くじゃない。
枯れたんだよ。
奥さま情報によれば、毎年年末まで咲いてから葉も花も一度なくなるのだけど、またこの時期になったらぱーーっと咲き乱れるそうです。
・・・。
私はてっきり枯れたものだと涙を飲んで諦めていました。
でも、なんとなく捨てられずに鉢をそのままベランダで。
それでも水をあげてはいたのですが、葉も何もかもなくなってしまい、もうだめなんだと勝手に解釈してほったらかし。
水を諦めずにあげていたらきっとまた芽が出て咲いていたのかもしれない;;
ごめんよおおお幸せちゃんーーー;;
ちょっとショックだったのですよ。
知らないってこんなに悲しいなんて(涙)
ある意味ノスタルジックな時間を過ごしたのでありました。
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